【第1章攻略】コンクリート診断士の「変状」完全翻訳!ジャンカ・ひび割れ等を初心者でもわかりやすく解説

資格勉強

​「過去問いきなりやろうとしたけど、さすがによくわからん」
「テキストの第1章を開いたけど、似たような言葉ばかりで頭に入らない…」
「変状と劣化って、そもそも何が違うの?」​

コンクリート診断士の勉強を始めたばかりの方、こんな悩みないですか?安心してください、現役の現場監督である私でも、最初はよくわかってませんでした(笑)。​しかし、「視点」を変えて見ていくと、例えば「人間の体のトラブルや病気」に似ています。これらは無機質な用語ではなく、コンクリートが発症する「病」だと気づくと頭に入りやすいです。​

今回は、4肢択一式(マークシート)試験の土台となる第1章「変状(へんじょう)」について、現場監督の視点で「超・翻訳」分かりやすく解説していきます。(※わかりやすくイラスト使って説明してますが、必ずテキストで確認してください。多少の間違えがあるかもしれません。)

参考書は基本用語の解説は少ないです。​なのでこれを読めば、難しい参考書の用語がわかるようになります!過去問やる前に一読すれば、イメージしやすいです!

そもそも「変状」とは何か?​まず、この言葉の定義をはっきりさせましょう。コンクリート診断士試験では、以下の2つを区別することが超重要です。

  • 第1章【変状】: 目に見える「症状」(例:ひび割れ、変色、剥がれ)​
  • 第2章【劣化】: その症状を引き起こした「病名・原因」(例:中性化、塩害)

第1章で学ぶのは、「医者が患者(コンクリート)を見た瞬間にわかること」です。「顔色が悪いな(変色)」「肌が荒れているな(すり減り)」といった見た目のサインを、専門用語でどう呼ぶか?まずはここをマスターしましょう。

初期欠陥(生まれた時のアザ)

​施工中〜完成直後に発生する不具合です。耳が痛い話ですが、これらは「我々(施工者)のミス」が原因であることが多いです。​何とも品質管理って難しい⋯。

豆板(ジャンカ)​重要度: ★★★★★

  • 現場翻訳: コンクリートの「すき間」。
  • ​どんな状態?
    砂利(粗骨材)だけが集まって、セメントペーストが回っていない状態。お菓子の「雷おこし」みたいな見た目です。​
  • なぜ起きる?​
    • バイブレータのかけすぎ(材料分離)。​
    • 型枠の隙間からペーストが漏れた。
    • ​打設高さが高すぎて、落下時に分離した。​打ち重ね時間が長くなった。
    • ワーガビリティー(コンクリートの扱いやすさ・施工性)の低下
  • 診断士の視点:ただ見た目が悪いだけではありません。
    「そこから水や空気が入り放題」という点が致命的です。ここからCO2が入れば「中性化」が、塩水が入れば「塩害」が爆速で進みます。まさに万病の元です。​
  • 重要ポイント:中性化と絡めた問題がよく出ます。とにかくジャンカがあると、劣化因子が入りやすいので弱点になりますね。

コールドジョイント​重要度: ★★★★☆

  • 現場翻訳: コンクリートの「不連続な傷跡」。
  • ​どんな状態?
    先に打ったコンクリートが固まり始めた後に、新しいコンクリートを重ねて打った時にできる「線」です。
  • ​なぜ起きる?
    ​ミキサー車の到着が遅れた。​休憩を長く取りすぎた。​外気温25℃以上なら120分、25℃未満なら150分を超えて重ね打ちするとアウト(JASS 5)。​
  • 診断士の視点:「線が入っているだけ」に見えますが、実は一体化していません。ここから水が漏れたり(漏水)、地震の時にここからパカッと割れたりします。構造的な弱点になる危険な変状です。
  • 重要ポイント:暑い環境では、コンクリートの凝結が早くなるので、発生しやすいです。遅延剤等を用いてコンクリートの水和反応をなるべく緩やかにすることが大切。

砂すじ​重要度: ★★☆☆☆

  • 現場翻訳: 表面の「虎柄模様」。​
  • どんな状態?
    コンクリート表面に、砂の層が縞模様のように浮き出ている状態。
  • ​なぜ起きる?
    余分な水(ブリーディング水)が型枠の側面に沿って上昇する時、セメント分を洗い流してしまうから。
  • ​診断士の視点:見た目は悪いですが、ジャンカほど深くないことが多く、構造的な影響は小さめです。ただし、「水が多かった(水セメント比が高かった)」という証拠になります。
  • 重要ポイント:とにかく構造物に与える影響は少ないこと。美観の問題が多いので、ケレン(表面を削る)して、セメントを上から塗ることで解決します!

ひび割れ(SOSのサイン)​

変状の王様です。試験では「どんな形のひび割れか?」で原因を特定する問題が必ず出ます。ひび割れの種類や形も決まってるので、問題を解いて見慣れていけばすぐにわかるようになります。ここは繰り返し学習あるのみ!

乾燥収縮ひび割れ​重要度: ★★★★★

特徴: 拘束された部材に、不規則に入る。​

  • 現場翻訳: 田んぼの土が乾いて割れるのと同じ。
  • ​解説:コンクリートは水を含んでいますが、乾くと体積が小さくなります。縮もうとする力に対して、鉄筋などが「縮ませないぞ!」と踏ん張る(拘束する)と、耐えきれずにバリッと割れます。コンクリートのひび割れ原因No.1です。​
  • 重要ポイント:発生時期は問題に出てきます。打設後の数週間〜数ヶ月で急激に乾燥が進み、ひび割れが発生しやすいです。その後の進行はゆっくりになりますが、数年〜数十年かけてじわじわと収縮は続きます。

沈下ひび割れ​重要度: ★★★☆☆

特徴: 鉄筋の真上に、鉄筋に沿ってできる。​

  • 現場翻訳: 鉄筋が邪魔でコンクリートが沈めなかった跡。​
  • 解説:コンクリートは打設後、少し沈みます(沈下)。でも、鉄筋がある場所だけは沈めません。その結果、鉄筋の上の表面が引っ張られて割れます。
  • 「打設直後〜数時間以内」に発生するのが最大の特徴です。
  • 重要ポイント:発生しやすい場所は決まってて、問題によく出てきます。例えば、セパレータの下側や断面が変わる境目(柱・壁とスラブの接合部など)になります。

温度ひび割れ​重要度: ★★★★☆​

特徴: 貫通するような大きなひび割れ。

  • 解説:セメントは固まる時に熱を出します(水和熱)。「内部は熱くて膨張」しているのに「表面は冷えて収縮」したり、冷める時に全体が縮もうとして割れます。ダムや大きな橋脚など、「マスコンクリート」と呼ばれる巨大な構造物で起きやすいです。
  • 重要ポイント:貫通するひび割れの場合は、躯体の温度降下で起こりやすく、表面上に表われるひび割れは、内部温度が上昇するときに起こりやすいです。ここを間違えないように!

表面の変状(皮膚トラブル)​

表面の変化を見るだけで、内部で何が起きているか推理できます。

エフロレッセンス(白華)​重要度: ★★★☆☆​

  • 現場翻訳: コンクリートの「鼻水」や「白ひげ」。​
  • どんな状態?
    ひび割れから白い粉が吹いている状態。鍾乳洞のつららみたいなやつです。
  • ​正体は?
    コンクリート内部の成分(水酸化カルシウム)が水に溶け出し、空気中のCO2と反応して白く固まったもの(炭酸カルシウム)。
  • ​診断士の視点:これが出ている=「内部に水が通り抜ける道(ひび割れ)がある」という決定的な証拠です。つまり、内部の鉄筋が錆びていれば、錆汁を伴って変色してるので、鉄筋腐食の可能性が高いと判断します。
  • 重要ポイント:エフロレッセンスの主成分である水酸化カルシウムは、低温のほうが水に溶けやすくなります。冬のほうが発生しやすかったりします。

ポップアウト​重要度: ★★☆☆☆

  • 現場翻訳: ニキビが潰れた跡。
  • ​どんな状態?
    コンクリートの表面が、円錐状に弾け飛んで、中の石が見えている状態。​
  • なぜ起きる?
    内部の水分が凍って膨張したり(凍害)、骨材が化学反応で膨張したり(ASR)して、内側から「パンッ!」と弾け飛ぶ現象です。
  • 重要ポイント:とにかく凍害によって発生することが多いです。寒冷地でコンクリート表面が削れていれば、「ポップアウトだ!」と結びつけるぐらいのイメージで良いです!

剥離・剥落(はくり・はくらく)​重要度: ★★★★★(危険!)​

  • 現場翻訳: 皮膚がめくれる、落ちてくる。​
  • 解説:コンクリートの塊が剥がれ落ちること。原因は、中の鉄筋が錆びてパンパンに膨らみ(体積膨張)、コンクリート内の水分によって、コンクリートを押し出したケースが多いです。これは「第三者被害(通行人に当たる)」に直結するため、診断士としては最優先で対策すべき変状です。
  • 重要ポイント:鉄筋が錆びる要因である中性化や塩害、コンクリート内の水分の凍結融解による凍害で発生することが多いです。第2章で劣化要因については説明します!

変形(体の歪み)​たわみ​重要度: ★★☆☆☆​

  • 解説:梁(はり)や床板(スラブ)が、重さに耐えきれずに下がってくること。「クリープ(長期間重さがかかり続けて変形すること)」などが原因です。​車のクリープ現象のように、時間をかけてゆっくり動く(変形する)とイメージするとわかりやすいです

まとめ:変状は「推理のヒント」→劣化要因の特定に

​いかがでしたか?第1章の用語は、ただの単語リストではありません。「なぜ、その見た目になったのか?」というストーリーがあります。​

例えば

  • ジャンカがある→ 「施工時にバイブレータ不足だったんだな」→ 「ここから水が入って、中はボロボロかもしれない」
  • ​エフロが出ている→ 「水が通ってるな」→ 「じゃあ、鉄筋も濡れて錆びてるかも」​

このように、「変状(ヒント)」から「劣化原因(犯人)」を推理するのが、コンクリート診断士の仕事です。​次回は、いよいよ劣化要因(犯人)を特定する【第2章】劣化のメカニズムについて解説します。「中性化」や「塩害」といった劣化要因を、また現場翻訳でわかりやすく解説していきます!

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エナガパパ
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