コンクリート診断士は最強資格!子育てパパの勉強法と有利な資格3選

資格勉強

「日本のインフラが老朽化している」ニュースでよく聞く言葉ですが
まさに今、建設業界のトレンドは「新設」から「維持管理」へと大きくシフトしています。

そこで爆発的に需要が高まっているのが、コンクリート診断士です。コンクリート診断士は、既存のコンクリート構造物を調査し「今の健康状態はどうなのか?」「あと何年持つのか?」「どうやって直せばいいのか?」を判定する専門家。この資格を持っていると、以下のようなメリットがあります。

  • 資格手当が高い(月1〜3万円の会社もザラです)
  • 転職市場で圧倒的に強い(調査・補修会社からの需要が高い)
  • 定年後も仕事がある(診断業務は体力よりも知識と経験がモノを言う)

まさに、家族を支えるパパにとっても「一生食いっぱぐれないための最強資格」と言えるでしょう。

今回は、そんなコンクリート診断士の「複雑な受験資格」と「本当の難易度」、そして「持っていると有利になる資格」について、実際に建設業界で働く私なりに、徹底解説します。

​コンクリート診断士の受験資格(実務経験の壁)

まず最初に立ちはだかる壁が、この「受験資格」です。誰でも受けられるわけではなく、学歴に応じた実務経験が必須となります。

学歴と必要な実務経験年数

あなたが「コンクリートの診断・調査・施工・管理」などの実務に携わった期間が、以下の年数を超えている必要があります。

​※1 指定された課程(土木・建築など)を修めて卒業していることが条件です。指定学科以外の場合は、プラスアルファの年数が求められる場合があります。

※2 補足大学院(指定学科)修了者は、大学院での研究期間が実務経験としてカウントされるため、卒業後の実務経験は不要(0年)ですぐに受験可能です。

保有資格による要件(実務経験不要になります)

以下の資格を持っていると、実務経験が不要になります。

  • コンクリート技士
  • 主任技士1級建築士
  • 1級土木施工管理技士技術士(建設部門など)
  • RCCM(鋼構造及びコンクリート)
  • 土木学会認定特別上級・上級・1級土木技術者
  • プレストレストコンクリート工学会認定コンクリート構造診断士

上記の資格を取るにも、実務経験が必要になってくるので、どちらにせよ実務経験は必要になります。指定学部を卒業していなかったり、実務経験がないと受験できないので、狭き門になっているのです。

【注意】講習の受講が必須!

ここが他の資格と大きく違う点です。受験資格(実務経験)を満たした上で、「コンクリート診断士講習(eラーニング)」を受講しなければなりません。

※あくまで2026年度を参考にしたスケジュールです。必ず受験される年のスケジュールを「公益社団法人 日本コンクリート工学会 」のホームページでご確認ください。

【出典】 Japan Concrete Institute All Rights Reserved.https://www.jci-net.or.jp/j/exam/shindan/pdf/shindan_announcement_20251107_a.pdf
  1. 講習申込期間(12月〜2月):ここを忘れてると受験できなくなります。
  2. 願書提出(3月〜5月頃):この時点で実務経験を満たしていること。
  3. eラーニング受講(4月〜5月頃):自宅や職場で視聴します。
  4. 試験本番(7月頃):記述式を含む筆記試験。
  5. 合格発表(9月中旬):合格発表の日!

つまり、「とりあえず申し込んで、試験だけ受ける」ということができません。計画的なスケジュール管理が必要です。これが本当にめんどくさくて、気がついたらeラーニングの受講受付が終了してたりするので要注意。eラーニング受けないと、受験できなくなるのでこの時点で来年までお預け確定になります。

合格率15%!コンクリート診断士の「本当の難易度」

「まあ、現場経験あるしなんとかなるでしょ」そう思って受けると、痛い目を見ます。コンクリート診断士の合格率は、例年15%〜17%前後で推移しています。これは、一級建築士(学科)や一級土木施工管理技士(二次検定)と比較しても、同等かそれ以上の難関です。

なぜこんなに難しいのか?受験者のほとんどは、普段から現場に出ている「コンクリートのプロ」たちだからです。そのプロたちが受けて、10人に1〜2人しか受からない。その理由は明確です。

「記述式問題(小論文)」が鬼門

試験は以下の2部構成になっています。

  • 四肢択一式(40問): 知識を問うマークシート問題。
  • 記述式(2問中1問選択): 与えられた写真や条件から、変状の原因を推定し、調査方法と補修方針を1000文字程度で論述する。

択一問題で高得点を取れても、この記述式で「論理的な診断」ができていないと容赦なく落とされます。「現場の感覚」だけでは書けません。「アカデミックな正解」を文章で表現する国語力が求められるのです。

必要な得点割合

記述式は「足切り」が存在するため、部分点狙いではなく、論理的な構成で確実に得点できる論文を作成する対策が重要です。 この論文作成に時間をしっかり設けないといけないことになります。

  • 記述式問題で50%以上の得点が必要
  • 全体で60%以上が合格ライン

👆️割合は相対評価のため多少の変動あり

あくまで、足切り合格ラインになるので、上位15%前後に食い込もうと思うと、四肢択一式では、7割程度取る必要があるのが現状です。記述式は明確な採点基準がわからないので、何とも言えませんが、記述式は白紙で、四肢択一式で高得点で合格はありえないです。

私が実際に解いてみて思うのは、ちょっと勉強して、合格ラインを達成できるような難易度ではないと言うことは確かです。コンクリート技士の勉強と比べると、急にレベル上がって難しいです…

事前に持っていると「圧倒的に有利」な3つの資格

もしあなたが、以下の資格をすでに持っている(あるいは勉強中)なら、コンクリート診断士の合格はグッと近づきます。私が勉強してて感じた、相乗効果の高い資格ベスト3を紹介します。

コンクリート技士・主任技士【有利度:★★★★★】

もはや「この資格なくして語れない」と言ってもいい資格です。コンクリートの材料(セメント、骨材、混和剤)や配合、施工の基礎知識は完全に被っています。

  • 技士持ち: 基礎知識があるので、診断士の勉強に入りやすい。
  • 主任技士持ち: 最強のアドバンテージです。主任技士の試験にも「小論文」があるため、文章作成の基礎がすでに出来上がっています。主任技士に受かる実力があれば、診断士は「劣化メカニズム」を覚えるだけで合格へと近づきます。

私はコンクリート技士を持っていますが、材料への基本的な知識を勉強できて、劣化要因についても学習します。技士を持っていると、地盤が固まっているのでインプットしやすくなり、より応用的な問題に時間を割いて勉強することが可能になります。

★最強コンボ 技士→主任技士→診断士

☆安定コンボ 技士→診断士

安定コンボのメリットとして、技士を取得していれば、診断士の受験資格も満たします。そして技士の知識を活かして、勉強しやすいのでオススメです。私は補修会社に勤めているので、技士→診断士の流れで取得する人が多いです。

1級土木(建築)施工管理技士【有利度:★★★★☆】

現場代理人や監理技術者として活躍する施工管理の資格。施工管理技士の「第二次検定」でも、経験記述や施工上の留意点を文章で書く試験がありますよね。この「文章を書く耐性」がついていることが大きいです。また、コンクリートの施工不良(ジャンカ、コールドジョイント、ひび割れ)に関する知識は、そのまま診断士試験の「変状の原因推定」に役立ちます。

ここで初めて、論文を書く人が多いのではないでしょうか。多くの方が2級→1級の順番で取得されると思います。どちらも論文記述がありますので、2回経験されていて、論文への耐性がついてることが多いでしょう。

合格するために論文の構成に気をつけるので、診断士の方でも役立つことは確実です。数年前ですが、論文覚えるのに時間かかった記憶があります⋯

一級・二級建築士【有利度:★★★☆☆】

建築士は「構造」の知識が深いため、中性化や鉄筋腐食といった化学的な劣化だけでなく、「構造的なひび割れ(せん断ひび割れ、曲げひび割れ)」の判断に強いです。診断士試験では「このひび割れは構造的なものか?劣化によるものか?」という判断を迫られることが多いため、建築士の構造知識は大きな武器になります。 

私は土木系になるので、この資格を持っていませんが、共通する分野は多いみたいです。この業界では特に知名度も高い資格になっているので、1級は難関資格ですが、持っている方もいらっしゃると思います。この資格を活かして、診断士を取得できれば大きなアドバンテージになることは、確かです。

合格に必要な「勉強時間」はどれくらい?

​「難しそうなのはわかったけど、結局何時間勉強すればいいの?」ここが一番気になりますよね。​一般的に、コンクリート診断士の合格に必要な勉強時間は一般的に、「150〜300時間」と言われています。

「えっ、結構キツくない?」と心が折れそうになった方、安心してください。これは「実務経験が浅い人」も含めた一般的な目安です。

​現場経験があり、コンクリート技士などの基礎知識がある方なら、100〜150時間の集中学習でも十分合格を狙えます。​他の資格と比較してみよう​感覚をつかむために、他の資格と比較してみましょう。

  • コンクリート技士: 50〜80時間(基礎知識中心)
  • ​1級土木施工管理技士(二次検定): 50〜100時間(実務経験記述など)
  • ​コンクリート診断士: 150〜300時間

やはり、記述式(小論文)の対策に時間がかかるため、コンクリート技士の約3倍の勉強量が必要と考えておくのが無難です。​

「1日1時間」なら、4ヶ月で勝てる!

忙しい方やパパにとって、机に向かって毎日2時間も3時間も勉強するのは非現実的です。でも、このスケジュールならどうでしょう?​

平日: 通勤中や昼休みに30分(過去問で間違えた所の復習、苦手箇所を写真で取って確認)​

夜: 子供が寝た後に30分(問題を解いていく)

​休日: 早起きして2時間(過去問の解説読み込み、じっくり記述式の練習)

これで週に約9時間。

仮に4月から勉強を開始して試験日(7月下旬)まで

①9時間 / 週 × 16週(7月下旬まで) = 144時間

4ヶ月で、合格圏内の約180時間に到達します!​ダラダラ1年勉強するよりも、「春から夏までの短期決戦」と決めた方が、家族の理解も得やすく、集中力が続きますよ。でもそのためには、効率的な勉強方法が重要になります。

【参考】筆者の勉強スケジュール

ここから私の勉強スタイルを公開します。

はじめに、私の取得済資格ですが

  • コンクリート技士
  • 土木施工管理技士1級

この資格を持っており、現在(2月時点)で5月末まで育休取得している状態です。その上で勉強時間ですが

  • 毎日30分〜1時間程度勉強中

この勉強時間だと、平均して45分 / 日を、1月上旬から7月下旬までの28週で計算すると

②0.75時間 / 日 × 7日 × 28週 = 147時間

早く始めても、①と大きく変わりませんが時間的余裕があるので、サボる日があっても融通が利きやすいです。どっちもありだと思います。余裕があるなら、早いに越したことはないですが。

忙しいパパ・現役技術者のための「超・効率勉強法」

毎日残業、休日は家族サービス。そんな中で難関資格に受かるには、「効率」しかありません。私がおすすめする(というか、これしかない)勉強法は以下の3ステップです。

① 過去問3年分を「読む」ことから始める

特にあまり知識がない方が、分厚い参考書を1ページ目から読まないでください。私もそうでしたが、挫折します。まずは過去問(3年分)を買って、答えを見ながら問題を読んでください。

  • 「どんな変状写真が出るのか?」
  • 「記述式ではどんな解答が求められているのか?」

最初はゴールを知ることが最優先です。

前述にも書いたように、インプットを意識しすぎて参考書の1ページ目からじっくり読んで、理解して覚えようとしがちです。ただ、全ての資格に言えるのが、試験問題を制することが1番大事ということ。

試験問題の傾向をつかめる最強の参考書は「過去問」です。特に、コンクリート診断士試験は過去問の焼き直し(類似問題)が非常に多い試験です。過去問を制する者が試験を制します。

私も過去に参考書の勉強から進めて、勉強挫折して受験することすらやめました。そんな経験、皆さんもありませんか?

② 記述式は「型」を暗記する

記述式(小論文)を、ゼロから自分の言葉で書こうとしてはいけません。時間を無駄にする可能性があります。合格する論文には「型(テンプレート)」があって

  • 変状のグレード判定(加速期なのか、劣化期なのか)
  • 原因の推定(塩害なのか、中性化なのか、ASRなのか)
  • 必要な調査手法(コア採取、はつり調査、成分分析など)
  • 補修・補強の提案(断面修復工法、電気防食工法など)

この流れをフローチャートのように頭に叩き込みます。「塩害が原因なら、この調査をして、この工法で直す」というセットメニューを暗記してしまうのが近道です。

③ 【ここ重要!】学習順序は「4択→記述式」のサイクル

記述式が重要であることを説明してきましたが、本当にいきなり記述式からやっても中々つらいと思います。あくまでも学習の順番については、

  1. 4択問題(過去問)をサラッと1周する↓
  2. 記述式問題の例題等をいくつか確認↓
  3. 4択問題(過去問)の2周目に時間をかける↓
  4. 5月〜6月ぐらいから記述式を仕上げる

このような学習順序を組み立てることが、効率の良い勉強に繋がります。1周目から根詰めてやるのではなく、サラッとやって試験の概要を掴む。その後に、苦手分野に時間を割いて脳にたたみこむ!

これはどの資格勉強においても、同様で「ゴールを見て逆算する!」が大事です。

筆者の勉強法と使用テキスト

私の場合は、このテキストを使用しています!診断士の参考書はあまりないので、これで戦ってます!

【出典】コンクリート診断士 2026年版/長瀧重義/篠田佳男/河野一徳

テキストの詳細については、​「使っている教材レビューと隙間時間の勉強法🖊️ 」で紹介しています。

テキストの掲載順番は

  1. 用語の説明・写真
  2. 過去の4択問題まとめ
  3. 4択過去問3年分
  4. 記述式対策

この順番で、2.からスタートすれば良いです。

1.は分からない時に確認するイメージで、はじめに読み込まなくて大丈夫。これを3サイクル回して、直前期は記述式対策を重点的に詰めていきます。これで2026年は必ず合格します!(2025年は諦めて受けませんでした⋯)

まとめ:診断士は、パパのキャリアを盤石にする

ここまで、一般的な診断士の試験概要と、筆者の勉強方について書いてきました。

結論、コンクリート診断士は、決して簡単な資格ではありません。しかし、取得できれば「定年後も技術者として必要とされる」数少ない資格の一つです。

まとめると

  • 受験資格: 学歴ごとの実務経験年数を要チェック
  • 難易度: 合格率15%。記述式対策がカギ
  • 戦略: 技士・主任技士などの知識を総動員する
  • 効率よく最短で合格を目指す!

今の仕事の延長線上で、少しだけ背伸びをして勉強してみませんか?その努力は、必ず給料アップや将来の安定という形で、家族に還元されるはずです。

「パパ、なんか難しい勉強しててすごいね!」子供にそう言われる背中を見せながら、一緒に合格を目指しましょう!

エナガパパ
エナガパパ

育児👶・筋トレ💪・資格勉強📖の三立を目指して毎日奮闘中です。趣味も楽しみながら毎日を過ごしています!同じ目標を持つパパさん、ママさん、ぜひ一緒に高め合いましょう!​リアルタイムの育児のことや日々のつぶやきは、X(旧Twitter)で発信しています。気軽にフォローして声をかけてもらえると、めちゃくちゃ励みになります!😊🌿

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