宅建試験は、ただ時間をかけて勉強すれば受かる試験ではありません。何を、どの順番で、どの教材でやるかという戦略が大事です。今回は、合格まで3年かかった私が、合格を死守するために実践した、泥臭くも合理的な直前3ヶ月間の全戦略を余すことなく公開します。
多年度受験生が陥る最大の罠「古いテキストの使い回し」
何年もチャレンジしていると、つい去年買ったテキストでいいやと思ってしまいがちです。しかし、これが良くない考えです。特に私が受験した2025年は、法改正の波が非常に大きかった年でした。
ここに例を出すと
- 法令上の制限: 大規模建築物の建築確認の条件が変わり、構造によらず、階数2以上または延べ面積200㎡超の建築物(木造含む)は、建築確認が必要になりました。2024年以前は木造の確認不要の基準が易しかったです。
- 宅建業法: 空き家流通促進のため宅建業法が改正され、「低廉な空き家等」の媒介報酬特例が拡充されて、報酬金額が変わりました。
これらの法改正に対して、古いテキストを使っていると、解説を読んでも「?」となり、試験本番で致命的なミスを犯します。教材費はケチらず最新版を揃え、お金に余裕がなければ、せめてその年の法改正のまとめを確認してください。
独学・初学者が絶対に知っておくべき「4つの分野」攻略
「民法→業法→制限→税他」という一般的な順番で進め、民法の難しさに挫折する人は多いのではないでしょうか。私もそれを味わいました。それを経験した私の本音の攻略法はこれです。

宅建業法(20点):宅建と言えばの分野
合否を決める「核」絶対に初めに手をつけるべき分野です。重要事項説明(35条)と契約書面(37条)の比較、さらに「業者」と「宅建士」の欠格事由の違いなど、混同しやすいポイントが山ほどあります。
攻略のコツ(宅建業法)
解説を読んでも納得いかない時は、「主語」と「状況」を念入りに確認してください。今は「宅建業者のことを聞かれている」や、これは「賃貸建物の重要事項説明」である等です。賃貸だとか売買だとかややこしいです。
権利関係(民法)(14点):深追いは沼
範囲が広く、理屈が難しいため、嫌いな人はとことん嫌いな分野です。業法の次に取り掛かり、早めに時間をかけて学習しましょう。抵当権や根抵当権は最初よくわからずイメージが湧きません。しかし「抵当権の順位計算」だけはパターン化されているので、数回解けば確実な得点源になります。
他にも借地借家法や民法(時効、相続等)、区分所有法、不動産登記法があります。借地借家法は宅建の実務に近いので理解しやすいです。相続は経験値が少ない若手には難敵で、私も苦手です。
攻略のコツ(権利関係)
登場人物が多く、時系列も問われるので、図を書いて状況をイメージできると良いです。解けるようになってくると楽しい分野でもあります!
法令上の制限(8点):暗記こそが正義
都市計画法や建築基準法など、とにかく覚えることが多いです。ある建物は「この用途地域に建築できるのか?」のような問題も多々あります。
攻略のコツ(法令上の制限)
開発許可や国土利用計画の面積要件は微妙に違いますし、許可と届出で違うので要注意。ここの分野はスマホではなく、紙のテキストの一覧表を使って視覚的に焼き付けるのがおすすめです。繰り返し学習して頭に叩き込みですね。
税・その他(8点):最後に一気に得点源
他の分野と比較して、優先順位は低め。大きなお金に関わる税金が多く、日常生活で馴染みが少ないかもしれませんが、覚えておいて損はないと思います。基本を抑えて最後に畳み掛けておけばオッケーです。
攻略のコツ(税・その他)
「不動産取得税」「固定資産税」「所得税」etc⋯で控除額や税額控除のルールが違うため、直前に整理するのが効率的です。税の種類を明確に分類して覚えましょう。問48の統計問題は、国土交通省のサイトや予想模試の数字をそのまま覚えるだけ。必ず正解できる1点になってます。当日は正解しました!
仕事・妊娠中の妻を支えながら戦った「3ヶ月の逆転ルーティン」
平日は仕事で疲弊。でもパパになるという決意が私を突き動かしました。
【step1】過去問開始(3ヶ月前〜)
最新の過去問10年分を用意。インプット間に合ってなくても、とにかく最初は50問解く。半分程度しか得点できず、「これで受かるのか?」と絶望しますが、それでいいんです。
【step2】土日集中型の学習サイクル
平日は正直仕事で疲れてます。復習程度にして無理をせず、土日にすべてを注ぎ込みました。土曜日:は1年分(50問)をぶっ通しで解く(試験体力をつける)。日曜日は解く時間の倍(4時間以上)をかけて、間違えた箇所を徹底的に復習。余裕があれば次の過去問解いてしまう!
【step3】宅建ノートの作成
ここが私のオリジナル。間違えた問題、正解したけれど理由が曖昧だった選択肢を、A4ノートにすべて書き出しました。このノートを仕事の休憩時間にひたすら見返す。最終的に30ページを超えたこのノートが、私の弱点を網羅した「最強の参考書」になりました。

【step4】予想模試(直前1ヶ月)
過去問ばかりになると見慣れた問題が増えてきます。そこで予想模試の登場です。正直過去問より難しく作られています。ここで合格点を超え始めたら、合格の可能性はグンと上がります。解く順番や時間配分を完全に自分のものにしましょう。必ず最新版を購入するように!
時間的余裕があるなら、【step1】から早く着手すべきです!!
試験当日の実力を120%出し切るための「120分」の使い方
試験場には余裕を持って到着し、自分の「宅建ノート」を眺めて心を落ち着かせます。会場に行くと配られてるチラシも、結構要点まとまってます。
最強の「解く順番と時間配分」
こちらは、実際に私が解いた順番と時間配分です。
1.宅建業法→ 2分/問(40分)↓
2.法令上の制限→ 2分/問(16分)↓
3.権利関係→ 2.5分/問(35分)↓
4.税・その他→ 1.5分/問(12分)
合計:105分程度(残り15分)
残りの時間は2択で迷った問題を優先して、飛ばした問題の解き直し、マークミスのチェックを行います。2択で迷ったら、最初に直感で選んだ方を信じる。こねくり回して考え直すと、大抵間違えます。令和7年問26がずっと後悔してます。自分の直感を信じて良いと思います!
重要ポイント💡
問題は合っている選択肢を選ぶのか、間違っているものを選ぶのか、個数問題なのか必ず見間違えないようにすること。私は問題用紙の問題Noの上に「◯とか✕」ってつけていましたよ!

合格発表まで:SNSとの付き合い方
自己採点を終えたら、SNSでのエゴサーチはやめましょう⋯と言っても人間気になるものです(私もそうでした笑)。なので自己採点をして、今年の難易度を調べるぐらいまでに留めておきましょう。
強者の自己採点結果
SNSを見ると、「自己採点43 点!」「3ヶ月の勉強で40点!」とか強者が発信しています。本当かどうかわからない情報を見て、落ち込むぐらいなら、終わってから合格発表まではお金使って美味しいもの食べたり、遊んだ方が良くないですか?
合格すれば結局勝ち
仮に合格発表で落ちてても、来年挑戦するときは前回よりも勉強時間少なくても済むかもしれません。他の資格も同時並行で挑戦しても良いと思います。どっかで合格してしまえば、不合格のことは思い出になります。
私も3年目にして、合格しましたが、不合格の時の悔しい気持ちは合格にかき消されるでしょう。その頃には不合格の経験から自分にあった勉強法が精査され、合格したという事実だけが確かに残るのです。
次回予告
34点という崖っぷちの結果。合格発表までの間に起きていた子供(チビエナガ)誕生という奇跡と、合格後の生活の変化。パパになった私の、宅建を活かした新たな資格挑戦
・マンション管理士
・管理業務主任者
・FP3級
についてお話しします。
合わせて読みたい💡
合格に至るまでの、具体的な勉強ツールや試行錯誤した勉強方法については、こちらにまとめています👇️
- 「何度も不合格で、もう諦めそう…」と心が折れそうな方へ👉 [【第1回】3年越しの負のループ脱出!パパになる直前の逆転劇]
- 「独学?通信?スマホ?どう勉強すればいいか迷子…」という方へ👉 [【第2回】通信講座×神YouTube!スキマ時間を使い倒す二刀流合格術]
- 「宅建に合格したけど、どうやって活かそう?他の資格取得に役立つ?」と迷っている方へ👉 [【第4回】宅建合格は「人生設計における財産」パパ・ママこそ教育訓練給付制度を利用して、資格を武器にライフプランを形成するべき]

育児👶・筋トレ💪・資格勉強📖の三立を目指して毎日奮闘中です。趣味も楽しみながら毎日を過ごしています!同じ目標を持つパパさん、ママさん、ぜひ一緒に高め合いましょう!リアルタイムの育児のことや日々のつぶやきは、X(旧Twitter)で発信しています。気軽にフォローして声をかけてもらえると、めちゃくちゃ励みになります!😊🌿


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